新生 中国の力強さ

中国のWTO加盟というタイミングに合わせ中国税制及び税務代理制度の研修視察という目的で北京を訪問しました。
成田から北京まで4時間の飛行ですが、そこで見た経済の活況さは全くの予想外で、これからの世界経済の中で確実に増大する中国の力を感じさせられました。大規模な近代的ビル群の中で営まれている活発な経済活動を目の当たりにして、これらのどこが社会主義経済だろうかと驚きました。中国は57の民族からなる12億6千万人の民を有し、この22年間のGDP成長率は年平均9.5であるとのことで、これも驚きです。特に北京の金融街は丸の内、新宿副都心のビル群を凌いでいる感じがしました。
今回の目的である中国税制及び税務代理制度の研修視察という観点からは(わが国の国税庁に相当する)中国国家税務総局と(税務総局認可第一号の税務師事務所である)中碩華税務師事務所に強い印象を受けました。
中国では高収入を上げる機構部門には、高額の予算が配分される仕組みが徹底されているとのことです。当然ですが中国国家税務総局には多額の予算があるらしく北京国家税務総局の建物は、大理石をふんだんに使い、会議室は一流ホテル並みでした。更に驚いたことに建物内には来訪した貴賓たちと会食接待するための部屋があり、しかもこのために専用の腕利き調理人を抱えていると聞いて驚きました。現在、日本の国税庁にこのような習わしがもしあったなら大変だろうと危惧しましたが、まずはご相伴に預かった方が得ですから、我々訪中団も中国国民に心の中で詫びながらこの部屋で特別料理を味わいました。一流調理人が我々のために24時間かけて料理した豚の顔がそのまま出てきたり、蛇の料理が出てきたりしたのにはビックリしましたが、良い経験をさせて頂きました。
(中国最初の税務総局認可税務師事務所である)中碩華税務師事務所を訪問した第一印象は、「まるでアメリカ映画に出てくるような総合法律事務所」といった感じでした。中国の税務師制度について言えば、制度ができてまだ4年目で過去4回の資格試験の合格者累計は4万8千人、税務師事務所はすべて法人組織で営まれており、現在中国では全国に2千3百事務所あるそうですが、国土の広さや今後の企業活動の展開からしたらまだまだ不足しており、WTO加盟に伴い今後税務師のニーズは確実に高まり、日本の税理士の活躍をも期待しているとのことでありました。

(田尻 吉正 記)

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